独白 愉快な“病人”たち

トレーニングで克服 谷隼人さん語る椎間板ヘルニアとの闘い

谷隼人さん(C)日刊ゲンダイ

 その意識がガラッと変わったのは3回目でした。その日は先生がとある病院でリハビリ指導する日で、私もそこへ行ったんです。そこでは、手足がなかなか動かない患者さんが懸命にリハビリをしていました。それを目の当たりにして、「この人たちはこんなに頑張っているのにオレは何だ! ギャーギャー言ってないで真剣にやろう!」と気持ちが固まったのです。そこから3年間は週に2~3回通いました。通い始めて半年ほどでゴルフクラブがなんとか振れるようになって、1年後にはラウンドできるようになり、3年も経つと「ヘルニアがあったの?」と驚かれるくらいすっかり克服できました。

 その後は、先生の教えを守って毎日自分でトレーニングをしました。通院は徐々に減り、いつしか全く行かなくなって5年ぐらい経っていたでしょうか。また腰から右足にかけて激しく痛み、歩行困難になりました。それがつい2~3年前の8月中旬です。

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