独白 愉快な“病人”たち

トレーニングで克服 谷隼人さん語る椎間板ヘルニアとの闘い

谷隼人さん(C)日刊ゲンダイ

 受けた治療は低周波の電気で、気持ちがよく、腰も軽くなって良くなったように感じました。

「谷さん、腰はね、絶対手術しないほうがいい。痛くなったらウチへいらっしゃい。治してあげるから」と言われ、通うようになりました。

 当時は仕事も忙しく、ジムで体を追い込み、ゴルフやお酒も楽しむ日々。痛みは何度もあったのですが、そのたびに整復院で痛みを取る……を繰り返していました。

 でも数年が過ぎると、寒さで痛みが増し、足がしびれ出し、寝返りも困難で、腰を曲げてしか歩けないところまで悪化してしまいました。

 それでも、外では痛いそぶりを見せないように必死でごまかしたのですが、ついにオシッコの出も悪くなってしまい、「これはまずい」と大学病院で人生初のMRIを撮ってもらったわけです。

 画像を見て、「アッ!」と先生が驚いたくらい見事なヘルニアの出っ張り具合で、「これが神経を圧迫しているんですよ」と説明を受けました。手術を提案されましたが、整復院の先生の「手術はしないほうがいい」という言葉がずっと頭にあったので「手術はしたくない」と即答。すると、「それならトレーニングで強化して克服する方法はどうですか?」と提案してくれたのです。

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