独白 愉快な“病人”たち

トレーニングで克服 谷隼人さん語る椎間板ヘルニアとの闘い

谷隼人さん(C)日刊ゲンダイ

 わらにもすがる思いで市川先生に連絡を入れ、緊急で施術してもらったらウソのように改善(笑い)。診断は「座骨神経痛」でした。先生によると「貯金がなくなってる」とのこと。やはり、自主トレだけでは限界があると感じました。先生がかけてくれる負荷が大事なのだと思い、その後は月1回、今でもお世話になっています。

 ずっと体は鍛えていたし、大抵の体調不良は自己回復力で治してきたので、何日も治らない腰痛にはほとほと参りました。ある程度の年齢がくれば、いろいろな不調があるでしょうから、ビクビクすることはありませんが、だからといって過信もよくない。頑張りつつも不調をなめずに、ときには医療機関を頼ることも大事だと、ヘルニアを経験して思うようになりました。 

(聞き手=松永詠美子)

▽たに・はやと 1946年、鹿児島県生まれ。10代で上京し、街中でスカウトされて東映に入社。1966年、映画「非行少女ヨーコ」でヨーコの相手役としてデビューし、その後、東映アクションスターのひとりとして「網走番外地」シリーズなど映画に多数出演。1968年にドラマ「キイハンター」(TBS系)に出演し、一躍人気俳優となる。NHK大河ドラマから、バラエティー「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」(同)まで幅広く活躍し、現在もタレントとして活動。女優の松岡きっこさんとはおしどり夫婦として知られている。

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