からだデータ

コロナも怖いが性感染症も怖い…梅毒が右肩上がりで増加中

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 女性の場合、妊娠期に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡ほかの事態のリスクが高まる。

 梅毒は初期段階では陰部、口唇、口腔内などの感染部位に発疹ができたり、股の付け根部分のリンパ節に腫れが生じたりするが、ほかの性感染症に比べて、痛み、かゆみなどの自覚症状が少ない。早期に薬物治療を行えば完治は可能なのだが、症状がないからと治療せずに放置しておくとやがて心臓や脳に重い合併症をもたらすことも多い。

 人に知られたくない病気なだけに、医療機関で受診することをためらう人も多いが、早期発見、早期治療がなによりも重要。無料、匿名で検査を受けられる地域もある。

 セックス自体は大いに結構だが、自分のため、他人のために性感染症を招く「危険なセックス」は禁物だ。

2 / 2 ページ

関連記事