また、10月に行われた日本糖尿病学会では、メトホルミンが腸内にすむ細菌叢「腸内フローラ」にも関係していることが発表されました。
メトホルミンの服用で、腸内フローラに良い影響をもたらし、血糖値が低下するというのです。
メトホルミンの注意点として、乳酸アシドーシスという副作用のリスクは低くなったとはいえゼロではないので、手術前や造影剤を使用する画像検査前後では、一時的に使用を中止すること。
また、腎臓が悪い患者さんでは、薬剤の排泄が減少し、血中濃度が上昇する恐れがあります。特に腎機能が落ちている75歳以上の高齢の患者さんでは、メトホルミンの使用は慎重にならなければなりません。
進化する糖尿病治療法