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新型コロナワクチン接種後もマスクを外してはいけない理由

マスク姿でウィンドウショッピングを楽しむ人(ニューヨーク州ブルックリン)/(C)ロイター

 その抗体の一部は鼻や喉の粘膜まで達しますが、その抗体の量がどのくらいなのか、どれほど早く到達するかはまだ不明です。

 もし、抗体が十分な量とスピードで喉や鼻に到達しなかった場合、粘膜に付着したコロナウイルスは増殖し、飛沫を通じて他人に伝染する可能性はゼロではありません。

 この可能性が実際にどれだけのものなのかは研究が進めばもっと明らかになるとされていますが、それまではマスクは手放せない、ソーシャルディスタンスも続ける必要があるのです。

 こうした感染を防ぐために注射以外の予防接種も注目されています。鼻や喉に直接作用するスプレー式などのワクチンで、こちらも開発・認可が期待されています。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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