病気を近づけない体のメンテナンス

唾液腺<下>質の良いサラサラ唾液を出すコロコロガム法とは

写真はイメージ

 また、口呼吸のクセがあると、口の中が乾燥して唾液の免疫力や自浄性が低下し、風邪やインフルエンザにかかりやすくなる。コロコロガム法を行っている間は、口では息ができないので、口呼吸も無理なく治すことができるわけだ。

 唾液の流れを確保するためには、唾液の分泌を増やすだけではなく、「唾液をのみ込む」という舌の動き(嚥下)も重要になる。検査で舌の上の唾液量を測定すると正常でも口の渇きを訴える人が多いという。

「それは唾液の流れが悪いことが原因で、背景にストレスがあります。仕事などのストレスや緊張によって、無意識に奥歯を接触(噛みしめ)させてしまうことで、舌が動かなくなって唾液の流れを阻害するのです。そのため口の中がネバネバしたり、口臭が強くなったりするのです」

 特に、スマホ依存によるドライマウスが増えているという。それは目線を下に向けているため、常に奥歯が接触している状態になるからだ。対策は、目線を水平に維持して、奥歯の接触が起こらないようにすること。パソコンやスマホを長時間操作するときは、時々、顔を斜め45度上に向けて唾液をのみ込む嚥下反射を促すといいという。

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