では、コロナの影響を考えてみると、まずアメリカ人の2019年の死因のトップは心臓病で66万人、2位ががんで60万人、3位がドラッグの過剰摂取なども含む事故死で17万3000人でした。2020年はコロナ死者が32万人を超えていますから、死因の3位になることは確実とみられています。
気になるのは、コロナ禍がドラッグ過剰摂取死にも影響を与えている点です。ソーシャルディスタンスや外出制限などで孤独になりがちな今、特に依存症から抜け出そうと闘っている人たちにとって、メンタル面だけでなく実際の治療の機会が減るという意味でもマイナスになっています。
また、2020年は例年に比べ死者の数が40万人も多くなるとみられていますが、その中にはコロナの影響による自殺や、感染を恐れて治療や検査を受けられないために増えるがんによる死亡なども含まれると考えられています。
とりわけメンタル面の対策は2021年の大きな課題となりそうです。
ニューヨークからお届けします。