帯状疱疹は合併症が怖い 水ぶくれと痛みがあればすぐ病院へ

子育て世代に増えている(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

「帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹の水疱が消えて帯状疱疹が治った後も続く痛みです。衣類が触れるだけで痛い、ちょっと触っただけでも痛い、と言う人がいるほど痛みの程度が強い場合が多い」

 1~2カ月ほどで症状が落ち着く人が多いとされる一方で、3分の1の人は3カ月以上痛みが続き、5分の1は1年以上続くという統計がある。

「帯状疱疹後神経痛のリスクを低くするには、帯状疱疹の水疱が出てから理想は72時間以内に、遅くても5日以内には治療を受けるべきです」

 かつては帯状疱疹の治療薬は効き目がいいものがなかったが、今は抗ウイルス製剤で非常に良いものが出ている。

「1日1回の飲み薬で短期間で痛みや症状が取れます。高齢の方の中には、痛み止めの薬を飲むのは良くないと考えて我慢する人もいます。しかし、それは間違いです。前述の通り、痛みがあって水疱が出てきたら、痛みを我慢することなく、皮膚科を受診してください」

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