眼科の医師によると、穴が自然に塞がることはほとんどないため手術が必要とのことでした。かつては効果的な治療法がなかったそうですが、いまは硝子体手術が劇的に進歩して問題なく改善するといいます。黄斑から残った膜を剥ぎ取って“引っ張り”をなくしたうえで、一時的に眼球内にガスを充填させて穴を閉じるという方法です。
■眼内レンズを入れる白内障の手術も
ただ、私は少しだけ白内障もあったため、同時に白内障の手術も必要でした。黄斑円孔の手術ではレンズの役割をしている水晶体を取り除きます。ですから、白内障で白く濁っている水晶体を取り除き、人工の水晶体=眼内レンズを入れる手術も受けることになりました。
先ほどお話ししたように、普段は遠近両用の多重焦点コンタクトレンズを入れて手術をしています。そのため、多重焦点の眼内レンズを入れる選択肢もありましたが、結局、近い距離に焦点を合わせた単焦点レンズを選びました。手術など手元の作業をする際に不自由がないようにするためです。眼科の医師からも「仮に何かトラブルがあったときすぐに取り換えられないから、眼内レンズは近いところがはっきり見える単焦点にしておいて、遠いところは最終的に近視用のコンタクトレンズで調整したほうがいい」とすすめられました。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」