目を温めると気持ちがいいのは、血流がよくなり、目の筋肉の疲労が和らぐからだ。
「目の上下のまつげの生え際には、まつげと並ぶように『マイボーム腺』という分泌腺が点在しています。ここから油が分泌され、涙の成分に油分を加えて油膜をつくり、涙の蒸発を防いでいます。ところがマイボーム腺は詰まることがあり、ものもらいやドライアイ、眼精疲労の原因になります。その詰まりを取ってくれるのがホットパックです。マイボーム腺の油が溶け出す温度が約40度だからです。湯船のお風呂の適温とほぼ同じなので、入浴中にタオルでホットパックをするといいでしょう」
2~3日に1回、ホットパックの習慣を続ければ、スマホ老眼の改善だけでなく、ドライアイも防いでくれる。
■目薬を上手に使う
スマホ老眼とドライアイには相関性があり、一方の症状が出ると、もう一方の症状も出やすくなる。目の乾きが気になるときは目薬をさそう。デスクワークなら2~3時間に1回程度さしてもOKだ。
病気を近づけない体のメンテナンス