ただしピルには重大な副作用もあります。「血栓症」といって、血管の中に血の塊ができる病気です。
ピルを使っていない女性1万人が1年間に血栓症を起こす頻度は1~5人に対し、ピルを使っている女性では3~9人に増えます。もっとも、これってどのくらいなのかはピンときませんよね。そこで血栓症リスクが高いと言われる妊婦さんと比べてみましょう。
妊婦さんの場合、1万人あたり1年間に29人が血栓症を起こすとされています。よってピルを使用している場合は妊婦さんの3分の1以下程度のリスクといえます。
血栓症のほとんどは足の血管にできる血栓で治療を行えばとかすことができます。稀に血栓が肺の血管にとんでしまうこともありますが、これを含めたピルによる死亡率は年間10万人に1以下で転落事故や中毒による死亡と同程度の頻度です。
巣ごもりGWだからこそ知る「ピルの効能」