独白 愉快な“病人”たち

足だけでなく右手まで…松前ひろ子さん変形性股関節症との苦闘

松前ひろ子さん(C)日刊ゲンダイ

 4年前から痛みで足を上げることも難しくなってきまして、手術を勧められるようになりました。

 人前では足を引きずらないように常に足を緊張させていたものですから、筋肉が硬直してますます悪化していきます……。でも、手術は避けたかったのでプールに通って筋肉をつけるように頑張っていたそんな折、主人が病気で入退院を繰り返すようになりました。

 看病で病院を訪れた際、足を引きずる私を見た先生方が「いま手術しないと大変ですよ」とおっしゃいました。でも私は「大丈夫です」と断り続け、病院から仕事に行くような状態で主人を看病しました。

 2019年の8月、主人が天国へ旅立って、そうこうしているうちに年が明けるとコロナ禍に見舞われました。仕事ができない状況になったこともあり、「そろそろ手術する時期が来たのかな」と覚悟を決めました。

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