盛夏に気をつけたい紫外線を徹底攻略

なぜ紫外線は年々強烈になるのか、どんなリスクが潜んでいるのか?

 紫外線増加の原因はかつて、地球を取り巻くオゾン層の破壊にあるといわれた。オゾン層は太陽光に含まれる有害な紫外線の大部分を吸収し、生物を守る働きがある。ところが、冷媒、洗浄剤、発泡剤などとして広く利用されていたフロンガスは、環境中に放出されると成層圏に到達。そこで強い紫外線を浴びると塩素を放出し、オゾン層を破壊したとされてきた。しかし、世界的なフロンガス規制で1990年以降オゾン層は回復している。なぜ紫外線量が増えているのか?

「オゾン層に次いで有害な紫外線を散乱・吸収するエアロゾル(大気中の微粒子)や雲量が気候変動などにより減少しているからです」(平本氏)

 紫外線には「UVA」「UVB」「UVC」の3種類がある。地上に到達するのがUVAとUVBで、UVCはオゾン層で吸収され地上には到達しない。UVAとUVBを皮膚に浴び続けるとどんなリスクがあるのか?

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