まず、難しい説明をせずに選んでもらったところ、どちらのグループもお買い得の車を選ぶ割合に差はありませんでした。
一方で、燃費やトランクのサイズなど細かい部分も含めて複雑な説明をした後、再度選んでくださいと指示をすると、お買い得の中古車を選んだ人は25%以下に減ってしまいました。つまり、4つの中から当てずっぽうに選ぶのと変わらない確率だったのです。
ところが、パズルをやらされ、考える時間を奪われたグループは、情報が増えても60%の人がお買い得車を選べたのです。あれこれと考えさせる時間を奪い、あえて関係のないパズルをさせたことで、彼らは不要な情報を捨てて、重要な情報にだけ集中して選択できたとダイクスターハウスらは分析しています。
賢い判断をするためにたくさん情報を集めても、逆に考えすぎてドツボにハマり、判断を誤ってしまう。考えすぎてしまうから、“情報の沼”に足を取られる。ですから、自分の直感を信じることも大切なのです。
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