医者も知らない医学の新常識

きれいな空気が長生きにつながる PM2・5の低下で総死亡減

PM2.5でかすむ大阪市(2020年4月)/(C)共同通信社

 今年のブリティッシュ・メディカル・ジャーナルという一流の医学誌に、カナダでの調査結果が報告されています。それによると10程度の基準を満たしたレベルであっても、心臓病や呼吸器の病気などのリスクは増加していて、それを5くらいの低いレベルに低下させると、総死亡のリスクが12%以上低下する、という結果が得られたのです。

 空気はきれいであればあるほど健康に良い、というのは、科学的にも間違いがない事実であるようです。

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石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

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