小ぶりのものほど皮が軟らかく、身がふっくら。コノシロサイズになると皮は硬くなり、小骨も多くなってしまうので、小さい方が価格は高くなります。一般的に20センチを超えたものは安価に取引されますが、成魚のほうがコノシロ本来のうま味はどんどん増えていくので焼いたり、煮たり、酢漬けにしたりすることでおいしく食べることができます。
栄養価についてはどうでしょうか。食品成分表には、コノシロの栄養価表記しか載っておらず、出世するにあたっての栄養価の変化を見ることはできません。そのため、今回はコノシロの栄養価から考えていくことにしましょう。
コノシロの脂質は悪玉コレステロールを低下させる働きがあるオレイン酸が主となり、オメガ3系のDHA、EPAもわずかに含まれます。青魚ほどDHA、EPAは多くなく、ビタミン類で特に多いものはありません。ミネラル類ではカルシウムと鉄が豊富です。
時間栄養学と旬の食材