その後、患者と家族に謝罪。示談が成立し、医師はすでに退職したそうです。
千葉大病院では、3年前にもCT検査結果の見落としがクローズアップされました。主治医が画像診断の報告書を見落としたことががん患者9人に発覚。そのうち死亡した2人について、同病院は「最初の検査後に治療していれば、死亡していなかった可能性がある」と認めていました。
同じ年には、横浜市立大病院や兵庫県立がんセンターなどでも、CTの見落としが相次いでいます。こうした医療ミスはあってはなりませんが、時々起きているのが現実です。
命が失われるのは最悪のケース。切除する必要のない臓器や組織を切除されるのもつらいでしょう。では、このような悲劇を未然に防ぐには、どうするか。医師が書類をきちんとチェックするのはもちろんですが、患者としてもできることがあります。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵