新規感染者が減っても…コロナ禍の「不安疲労」を抱える人が増えている

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 出口が見えにくい今の状況では、ストレスや不安が生じるのは仕方がない。問題は、それが継続することだ。

「心拍や体温、全ての内臓、全身の血管や分泌腺などの働きをコントロールしている自律神経には交感神経と副交感神経があり、2つがバランスを取って体内の環境を整えています。ところがストレスや不安が強い日々が続くと交感神経が高まり、自律神経のバランスが崩れて機能が低下してしまう。それが不安疲労につながる。解消しないままでいれば、自律神経が関与している免疫力も低下し、感染症やがんなどさまざまな病気のリスクを上げます。人によってはうつ病などにつながる可能性があります」

 不安疲労を蓄積させたまま年を越さないよう、対策を講じたい。

「不安疲労というものがあることを理解し、自分や身近な人にもその可能性が十分にあると自覚する。その上で、生活の中での工夫で、自分や周りの人の不安疲労を軽減していくことが大切です」

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