独白 愉快な“病人”たち

元ソフトバンク攝津正さん白血病との闘いを語る「鼻血が5時間止まらなかったことも」

攝津正さん(提供写真)

 もともと鼻血が出やすい体質でしたが、「さすがにおかしいよね」となり、大きな病院で検査をすることになりました。そのときは僕もかかりつけ医も鼻の構造に問題があると思っていたので、当然、大きな病院の耳鼻科を受診したのです。

 ところが、そこでアレルギー検査を受けたら、医師が「あれ?」とつぶやいたあと、「もう一度、血液検査をしてください」と言ったのです。少し不安になって、「これは何かあるのかもしれないな」と半信半疑の状態で血液検査を受けました。すると、しばらくして今度は「血液内科へ行ってください」と告げられました。その瞬間、「ああ、これはもうやばいやつだな」と察しました。

 血液内科なんて普通の病気じゃ行かないところじゃないですか。

 その日のうちに血液内科の先生に対面すると、あっさり「たぶん白血病です」と言われました。 すでに年末だったので、「慢性骨髄性白血病」という結果を聞いたのは今年の年明けでした。ちょうど2人目の子供が生まれる直前でしたし、上の子供も4歳になったばかりだったので、病名を聞いたときは怖いというよりも「どうしようかな」と家族のことを考えました。

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