独白 愉快な“病人”たち

元ソフトバンク攝津正さん白血病との闘いを語る「鼻血が5時間止まらなかったことも」

攝津正さん(提供写真)

 そのあと、「今は治せる病気ですから大丈夫」と聞いて若干落ち着いたものの、白血病は白血病ですからね……妻ともいろいろ話しました。

 彼女は臨月でしたし、コロナ禍だったので、最初はひとりで結果を聞いたのですが、病名を知って妻に電話をしたら、泣きながら駆けつけてきてくれました。あとから聞いた話では、そのときすでに「万が一のときは、ひとりで子供たちを育てなきゃ」という心構えはしていたようです。

 治療は薬を飲むだけですが、“強い薬”なので肝臓に負担がかかるのが唯一の注意点です。数週間ごとに肝臓の数値を見て薬の量を変えたり、効果が出ているかどうかを調べたりして、肝臓の数値が悪くなると内科へ行って、調べて正常値になったらまた薬を飲む……という感じです。

 それから半年に1回、骨髄検査があります。腰のあたりに針を刺して骨から骨髄を採取するのですが、これが痛いんですよね。でも、つらいのはそれくらいです。

3 / 6 ページ

関連記事