もちろん、街の歯科院と変わらず虫歯・歯周病の治療や入れ歯の作製・調整なども行います。
そんな在宅医療の一環の歯科治療によって、食べる喜びを取り戻された76歳の尿管がん末期の女性の患者さんがいました。30代の娘さんと2人暮らしで、介護ベッドを利用していましたが、伝い歩きなら自立歩行ができる状態。
その患者さんに行った口腔治療を紹介すると、まずはレントゲン撮影で治療が必要な場所を見極め、虫歯の穴を消毒後に仮留め。そして、腫れている歯肉に抗生剤を注入し、歯石除去。虫歯を削り、最後にプラスチックの詰め物をして、さらに折れてとがっている部分を削って丸めるという本格的な治療です。
ちなみに、もし抜歯をする場合などでも、たとえば血液をサラサラにする薬を飲んでいて出血が増える危険があっても、在宅医療でも調整が行われるので安心です。
最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと