このように、似ている果物が並んでいて、どれがダメでどれが大丈夫なのか、とても分かりづらいといえます。また、フラノクマリン類は柑橘類以外にも含まれていることがあり、とても判断が難しいのです。無理に柑橘類を選ぼうとせず、代用可能なものを食べるようにして対応される方がいいでしょう。
■分子標的薬や降圧剤の一部も該当
イリノテカンは、大腸がん以外でも、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、子宮頚がん、卵巣がん、胃がん、乳がん、有棘細胞がん、非ホジキンリンパ腫、小児悪性固形腫瘍、膵がんなどにも使われます。
副作用は骨髄抑制と下痢が主なものですが、グレープフルーツの摂取には関係なく、10人に2人は強い副作用が出る場合があります。イリノテカンは肝臓で代謝を受け、活性代謝物のSN-38に変換されて抗腫瘍作用を発揮します。その後、SN-38はUGT(肝臓のUDPグルクロン酸転移酵素)によって抱合反応を受け、不活化されて腸管に排泄されます。
がんと向き合い生きていく