独白 愉快な“病人”たち

俳優・井上純一さん 尿管結石の激痛を振り返る「指一本動かすだけで全身に…」

井上純一さん(C)日刊ゲンダイ
井上純一さん(俳優/63歳)=尿道結石

「尿管結石」になったのは結婚して間もない頃でしたから、33歳だったかな。30年も前のことなので曖昧な部分もありますが、とにかくものすごい激痛だったことは覚えています。なんでも男性が経験する“3大激痛”のひとつだそうで、その痛みは悪魔的でした。もう二度と経験したくありません。

 始まりは下半身にドーンとくる重く響く鈍痛でした。瞬時に思ったのは、「自分、変なことしたかな?」ということ。実際には身に覚えはないんですけど、なんとなく心配になるのは男の性ですかね。でもすぐに「イヤイヤ、何もしてない」と気を取り直して、しばらく様子をうかがいました。するといつの間にか痛みが消えていたので、「なんだったんだろう?」ぐらいの気持ちで過ごしていました。

 すると、その2~3日後にまた同じような鈍痛があり、その後も数回、繰り返しました。すぐに治まるので放置していたら、最初の鈍痛から1週間後、とうとうその日がやってきたのです。

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