つまり、筋肉量の減少と、筋肉の質の低下から、「運動しない・食べない・痩せている」若い女性に、耐糖能異常、つまりは糖尿病予備群が多かったのです。
この状態を改善するには、筋肉量を増やし、質を高めることが重要になってきます。歩いたりジョギングしたりといった有酸素運動、スクワットや腕立て伏せなどの筋トレ、そして良質なタンパク質摂取が不可欠です。
このような背景もあり、近年の糖尿病診療ガイドラインでは、BMIは個人差を加味して22を唯一の基準とせず、22~25と幅を持たせています。そこで注意点です。もちろん質の良くないBMI25はやはり良くありません。一般的に、太っているか痩せているかをチェックするとき、体重だけに目がいきがちですが、それだけでは体内の脂肪量や筋肉量の割合まで分かりません。測定するなら、体脂肪率、筋肉量、基礎代謝量などが分かる体組成計を用いることをお勧めします。
進化する糖尿病治療法