病気を近づけない体のメンテナンス

膀胱(上)過活動膀胱は女性よりも男性に多い 医師が解説

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「頻尿だからと水分摂取を控えてしまうと、そもそも弱酸性である尿が酸性に強く傾いてしまうため、これが膀胱を刺激して、さらに頻尿を招きます。逆に取り過ぎると、体内で余った水分を排出するように腎臓が働き、頻尿になります」

 水分補給に最適なのは、常温の水か、さゆ。1回につき、コップ1杯(150~200ミリリットル)の量を1日6~8回程度飲む。

 飲むタイミングは、汗をかいたときや排尿した後など、体から水分が出ていったときに飲むのがポイントになる。

「冷え」も尿トラブルの原因になる。冷えで膀胱の筋肉が収縮すると、尿意を感じやすくなる。また、体が冷えると自分の意思とは関係なく働く自律神経が乱れ、膀胱が収縮しやすくなる。

 セルフケアとして、ヘソから指幅4本分ほど下の「下腹部」、お尻の割れ目の少し上にある「仙骨」、「ふくらはぎ」を使い捨てカイロや温熱シート、レッグウオーマーなどで温めるといいという。

 次回は、過活動膀胱の症状を改善させる「膀胱訓練」「骨盤底筋トレーニング」を紹介する。

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