最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと

Zoom導入で訪問診療の移動をしつつ顔を合わせての会議が可能に

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 やはりオンラインでのカンファは難しいのか……。そう諦めかけていたところ、たまたまご一緒した名古屋のクリニックの方が、「同じような悩みを抱えていたのですが、解決しました」とおっしゃるではないですか! どうやって解決したかというと、オンラインツール「Zoom」によって、です。コロナ禍の今でこそ広く知られるようになりましたが、当時はまだまだ珍しい存在。それをいち早く使い始め、問題はすべてクリアしたとのこと。

 さっそく我々も導入したところ、それまでの苦労がウソのようになりました。一方通行で話すだけだった会議が双方向になりスムーズ。現在は、いつでもどこでも誰でもがカンファに出席できるようになり、スタッフ間での情報の共有化がよりしやすくなりました。その日担当した少数のスタッフだけが患者さんを支えるのではなく、医院全体で常に支えられるようになったのです。夜間の申し送りも「Zoom導入以前」はメールで共有していたのが、口頭で申し送りができるようになり、メールでは伝わりにくかった空気感・ニュアンスなどが伝わるきめ細かな申し送りができるようになりました。

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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