たとえば、道路標識がハッキリ見えない、車のダッシュボードやカーナビなどを間近で見るのが困難、距離と速度を判断するのが難しい、色覚の変化、暗い場所や夜間の状況が見えづらい、ヘッドライトのまぶしさに適応しづらい、視野の喪失を感じるなど。これらに心当たりがある人はすぐに眼科で検診を受けることだ。
「残念ながら60歳以上の人の中には、通常の加齢に伴う視力の変化を超えて視力を失う人がいるのです」
実際、厚生省の「平成28年 生活のしづらさなどに関する調査」によると、身体障害者手帳該当者のうち視覚障害者数は31.2万人。50~59歳で2.9万人、60~64歳で2.5万人、65~69歳で4万人、70歳以上で17.5万人だった。
一方、身体障害者手帳を所持しない視覚障害者は100万人以上いるといわれている。
60歳からの健康術