コロナ禍で増加 「帯状疱疹」を重症化させない2つのポイント

重要なのは早期発見、早期治療(C)PIXTA

 帯状疱疹は、水ぼうそうと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスで起こる病気で、発疹が体の左右どちらかに現れる。コロナ禍で帯状疱疹が増えているという声も聞く。知っておくべきことを、いしいクリニック築地(東京・中央区)の石井康多院長に話を聞いた。

 水ぼうそうは一般的に子どもの頃に発症する。しかし、水ぼうそうが治った後も、そのウイルスは背骨の近くにある神経のかたまり(神経節)に潜伏。加齢、ストレス、過労、体調不良などで免疫力が低下すると再活性化し、神経にダメージを与えながら皮膚に進み、帯状疱疹として発症する。

「ストレスや体調不良が要因となるので、コロナで心身のダメージを受けて発症しやすくなるというのはあるでしょう。当院はもともと帯状疱疹の患者さんが多いのですが、近年感じているのは発症年齢の若年化です。かつては50代以上で発症しやすくなるといわれていました。しかし、今は30~40代で発症する患者さんも珍しくありません。社会が複雑化し、ストレスや疲労感を抱えている人が増えたからだと考えています」

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