コロナ禍で増加 「帯状疱疹」を重症化させない2つのポイント

重要なのは早期発見、早期治療(C)PIXTA

■後遺症のリスクも下げる

 帯状疱疹の早期治療が重要なのは、すでに触れたように、後遺症である帯状疱疹後神経痛のリスクを下げるためだ。

 治療が遅れると神経が損傷され、後遺症が残るリスクが上がる。帯状疱疹そのものは治っているのに神経の痛み(帯状疱疹後神経痛)が続くのだ。衣類が触れただけでも強い痛みを感じるケースもあり、痛みの期間は比較的、長きにわたる。

「帯状疱疹の痛みは皮膚や神経の炎症に伴うもので、完治が治療目的。しかし帯状疱疹後神経痛になると、痛みを完全に取り除くよりは痛みをコントロールするのが目標となります。使う薬も異なります。帯状疱疹から帯状疱疹後神経痛への移行は教科書では1~2カ月となっているものの、明確な区切りがないので、患者さんの痛みの訴えから医師が判断し、治療を切り替えていきます」

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