60歳からの健康術

眼科編(2)女性・高齢・近視でなりやすい緑内障とはどんな病気か

写真はイメージ

「そのためには早期発見が重要です。40代になったら1年に1度程度の眼科検診を受けることが望ましいのですが、定年などで定期検診の機会が減り、症状が進む60歳を越えたら、意識して半年から1年に1度のペースで検査を行うことが大切です」

 ひと口に緑内障といってもさまざまな種類がある。代表的なのは閉塞隅角緑内障と原発開放隅角緑内障だ。

 隅角とは目の内部に栄養を送る水(房水)の排水口で、黒目(角膜)と茶目(虹彩)が交わった場所に目の周りを囲むように全周に存在する。

「閉塞隅角緑内障は隅角が狭くなって遮断され房水が排出されなくなった状態です。眼圧が急速に上がり、光の周囲に輪が見える、かすむ、目が痛い、頭痛がするなどの症状が表れます。眼圧が上がった状態が数時間も続くと視神経がダメージを受けて視野が急速に失われます。閉塞隅角緑内障は女性や高齢者に多く、目の小さな人も元来、隅角が狭いのでなりやすいといわれています」

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