科学が証明!ストレス解消法

自分をうまく動かすコツを知って怒りや不安に上手に対応しよう

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 セルフ・コンパッションは、もともと仏教における「自分をあるがまま受け入れる」という考えをベースにしていますが、今日ではさまざまな研究の臨床データを集めて、心理学的な見地から有用な方法論として発展させたものです。

 セルフ・コンパッションをごく簡単に説明すると、自分を責めている自分に対して、自分で「そんなに責めなくてもいいじゃないか」と言って受け入れてあげる方法です。

 実際、カリフォルニア大学バークリー校のツァンとチェンによって、セルフ・コンパッションを習慣化できると、ポジティブになり、人間的成長を促す効果があるということが実験(2016年)で示されています。

 セルフコントロール法を知れば、日常の怒りや不安なども上手に対応できるようになります。もしも車を運転していて事故に遭遇したとき、エアバッグがあるのとないのとでは大違いです。あなたのストレスを緩衝させる上で、セルフコントロールはとても大切ですよ。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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