手術は日帰りでここまでできる

短時間で手術を終わらせるために患者さんの理解と協力も必要

写真はイメージ

 日帰り手術の専門院である当院は、一般的な病院より「患者さんの時間を無駄にしたくない」という思いが強い。一方、大きな病院で時間も人手もかけて入院をするのが当たり前と考えている人にとって、日帰り手術と聞いても、いまひとつピンとこない方もいるでしょう。

 そこで、日帰り手術を受けるための患者さんの準備や、手術当日の一連の流れを具体的に伝えたいと思います。

 最初の患者さんの来院で、「手術前問診」を行います。アレルギーの有無、いま服用している薬、1カ月以内に予防接種を受けた場合はその種類、過去に麻酔を受けたことがあるかないか、ある場合に何か問題があったかなどを伺います。女性の場合ですと、ピルの内服の有無も要チェック項目。服用されている方は手術前の1カ月は休薬しなくてはなりません。必要事項を確認したら、手術日を決めます。

 そして、いよいよ手術日。当日は術衣に着替えて、点滴を開始します。次に麻酔科医師の説明を受けた上で同意書にサインして手術室へ移動します。

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大橋直樹

大橋直樹

日本外科学会認定外科専門医、全日本病院協会認定臨床研修指導医。東京外科クリニックグループでの日帰り手術の件数は2022年4月末日時点で3101件。

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