今回の承認申請は、肥満症にGLP-1受容体作動薬は効果があるというエビデンスを得た上でのことだ。承認後は、もちろん保険適用。
なお今回薬事申請されているもの以外でも、GLP-1受容体作動薬関連のほかの薬が複数、臨床試験中で、今後続々と承認される可能性がある。
「肥満症には手術という治療法もあり、最近急激に手術件数が増えています。かつては手術は最後の手段のように捉えられていましたが、たとえば肥満が原因の糖尿病では、適切な段階で手術を行えば、糖尿病の寛解も期待できます。今後、肥満症の治療は、薬と手術の両輪で行われるようになるでしょう」
薬と手術、またはそのどちらかで肥満症の治療を行っても、食事療法、運動療法は外せない。しかし食事療法と運動療法だけではなかなか肥満症が改善しなかった人には、薬の登場と手術の普及は大きな福音となる。