聴力を測ってみると、低い音は正常なのに高い音の聞こえが極端に落ちていることが判明。なるほど低音域は聞こえていてなんとか日常生活が成り立っていたために、これまで積極的に対処してこなかったけれど、加齢により聴力低下が進み、聞きづらさが際立ってきたというわけです。
そしてそれから補聴器をつけて約3カ月間のトレーニングを終え、ようやく慣れてこられた頃にご本人からこんな感想をいただきました。
「最初は普通に会話ができればいいなぐらいに思っていたのですが、ある時に予想外にも車のウインカーを出す時のカチッという小気味いい音が聞こえた時は、日常の中にこんなに音があふれていたんだということに気づかされました。今度ゴルフに行くのでドライバーの打球音がどのように聞こえるか楽しみです」
警告音だけでなくささいな音も、その人の世界を広げ人生を豊かにする大切な音です。そんな音が聞こえるように手助けを補聴器はしてくれるのです。
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