民主党のバイデン大統領はこれに反発し、大統領令を発令して「トランスジェンダーへの医療差別を禁止する。さらには国の保険を使ってLGBTQに対する転向療法(心理的・精神的な方法で性的指向を変えようとする試み)を行うのは違法である」と宣言しました。
実はフロリダ州ではこれに先駆け、通称「“ゲイと言うな”法」が成立していました。これは小学校3年生以下のジェンダー教育を禁止し、図書館からLGBTQに関する本を撤去するというものです。幼い頃の教育が性的志向に影響するのではという親の懸念が、こうした法令に反映された形です。
実はこれはフロリダ州に限ったことではなく、アラバマ州でも同様の法律が成立、テキサス州やオハイオ州などでも同様の法案が提案されています。こうした保守共和党が優勢な州でLGBTQへの締め付けが強まり、リベラル民主党が強いニューヨークやカリフォルニアなどと強い対比を見せています。
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