腎臓病は初期症状なし 採血と尿検査が早期発見の唯一の手掛かり

アルコールの利尿作用により脱水状態に

 腎臓は、機能低下があるレベルを超えると治療を受けても元の状態には戻らない。そのままCKDが進行すると腎不全となり、血液透析、腹膜透析、腎移植のいずれかの治療が必要となる。

 全国腎臓病協議会の調査では、透析患者の97%が週3回以上の透析治療、89%が透析1回に4時間以上。日常生活への負担が大きい上に、透析患者は心不全、感染症、脳卒中、認知症を起こしやすく、生命予後は透析でない人より短い。透析に至る前、理想を言えば少しでも症状が軽いうちに病院を受診し、治療を開始することが非常に重要なのだ。 

「どれくらい腎臓が悪いかを調べるには、採血と尿検査が唯一の手掛かり。チェックすべきは、eGFRとタンパク尿です。簡単に説明すると、eGFRは現在の腎臓の状態。そしてタンパク尿は腎臓の未来の状態であり腎臓のSOSです」

■薬局で買える試験紙でタンパク尿を調べる方法も

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