腎臓病は初期症状なし 採血と尿検査が早期発見の唯一の手掛かり

アルコールの利尿作用により脱水状態に

 まずは、現在の腎臓の状態を示すeGFRをどうみるか? 健診の項目に組み込まれていることが多い。もしeGFRが項目になく、代わりに「クレアチニン」があれば、クレアチニン値、年齢、性別からeGFRを計算できる。自動的に計算してくれるサイトがあるので、それを利用するといい。

 eGFRはイメージとして若い健康な人の腎臓の能力が100として、あなたのeGFRが50なら「比較して腎機能が50%に低下している」ということ。ステージ1~5の5段階に分けられ、ステージが進むほど腎機能が低下している。

「eGFRが低い場合、『高血圧や糖尿病などの生活習慣病が原因』『免疫や遺伝の病気が原因』『腎臓を悪くするサプリメントや薬の服用などのその他の原因』のいずれかが考えられます。どれに該当するかを調べるため、腎機能を詳しく診るための採血や尿検査、腎臓エコー検査を行います」

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