役に立つオモシロ医学論文

座りがちな生活を改善するカギは高さ調整可能な「机」?

高さ調節可能なデスクで座位時間短縮(C)Wavebreakmedia/iStock

 1年にわたる追跡調査の結果、座位時間は普段通りの生活を続けた群と比べて、行動変容プログラムを受ける群で22.2分/日、行動変容プログラムに加え、高さが調節可能な机を導入した群では63.7分/日、統計的にも有意に短いことが示されました。

 論文著者らは、「高さが調節可能な机を導入することは、行動変容プログラムを単独で行うよりも座位時間を3倍減らす効果がある」と結論しています。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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