「緑内障」は中途失明の原因1位の病気だが…正しく知れば怖くない

早期治療を(清澤源弘院長)/(C)日刊ゲンダイ

 緑内障にはさまざまなタイプがあるが、代表的なのが開放隅角緑内障だ。房水の出口が詰まって眼圧が上がってしまうタイプで、痛みがないので自覚症状がなく少しずつ病状が進行する。中でも、眼圧がそれほど高くないまま視野欠損が進行する正常眼圧緑内障というタイプが日本人では多い。

「房水の出口が急に閉じてしまう『急性緑内障発作』では猛烈な吐き気や頭痛に襲われる。そのため、病気の発症が明白にわかります。しかし、開放隅角緑内障の場合には、それがありません。しかも、中心視力は侵されず、周辺部の視野欠損で始まります。そのため、自分が緑内障と気が付かないまま日を過ごしている人が緑内障患者の80%にも及ぶのです」

 とはいえ、視野が欠け続けていけば、途中で気が付くのではないか、と思う人もいるかもしれない。しかし、目にはそうならない仕組みがあるという。

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