寝たきりになりたくない! 押さえておきたい5つの「M」

自分らしく最期を迎えたい(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

●Mobility(体)→フレイルやサルコペニアを防ぎ、最期まで動ける体をつくる
●Mind(心)→認知症やうつ病にならない・進ませないよう、心の健康を保つ
●Medications(薬)→飲むべき薬、やめられる薬を正しく判断し、薬と上手に付き合っていく
●Multicomplexity(予防)→未然に防げる病気は、徹底して予防する
●Matters Most to Me(生きがい)→人生にとって何が最も大切かを考える

 山田医師が言う。

「小児には小児ならではの問題や特有の病気があり、それ相応の専門的知識が必要です。そのために小児科があるわけですが、高齢者においても同じことが言えます。高齢者になると高齢者ならではの問題が生じ、非高齢者に行われるのと同様の医療が必ずしも適しているとは言えないケースが多々あるのです。『5つのM』は高齢者を診療する際の基本で、2017年にカナダおよび米国の老年医学会で初めて提唱されました。老年医学が日本に先駆けて浸透している米国では、『5つのM』を一つ一つ確認しながら治療方針を決めていきます」

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