コロナ禍による感染対策の徹底によって軒並み減少傾向にある感染症が多い中、突発性発疹の感染者数は減っていません。そのため、やはり外出時ではなく家庭内での感染が原因であると考えられます。
通常の場合、予後良好のため自然に治るまでは症状を緩和する解熱剤のみで経過をみることがほとんどです。解熱剤は多くの場合、アセトアミノフェンの座薬が処方されます。
子供が突発性発疹にかかって、座薬を初めて使う方もいらっしゃるでしょう。必要に応じてワセリンやサラダオイルなどを座薬に塗るとお尻から入れやすくなります。
座薬は外から完全に見えなくなるまでお尻の奥に指で押し入れましょう。肛門の刺激により外に出てしまうこともありますが、まだ座薬の形があるようなら、再挿入して問題ありません。熱が高い時は脱水症状にならないよう、まめにミルクなど水分を与えてください。
突発性発疹は生まれて初めての高熱であることが多く、特に初めてのお子さんの場合には両親ともにパニックになっているケースもあります。原因や対処法を知識として知っておくことはとても大切です。
感染症別 正しいクスリの使い方