若い女性が性感染症クリニックに押しかけるワケ 東京の夜の繁華街に異変が

写真はイメージ(C)PIXTA

 ただしペップは、性交の相手がHIVに感染していないと分かっている場合、または自身がすでにHIV陽性であれば、服用の対象にはならない。

 抗HIV薬にはこの他に、性交渉する前から薬を服用しHIV感染のリスクを減らす「PrEP」(プレップ=暴露前予防内服)がある。欧米で人気の予防法だ。

 プレップは9割の確率で効果が期待され、2種類のHIV治療薬を合剤にした「ツルバダ」などがある。ジェネリック薬としてもネット販売されているが、腎機能障害を起こすリスクがあり、使用管理が必要。もし、個人的にPrEPなどを服用するときは性感染症専門医に相談し、定期検査が必要だ。

 なお、梅毒は当初は症状が軽いために気づかず放置されることが多い。しかし、将来的に脳や心臓に重大な合併症を引き起こすことがある恐ろしい病気だ。疑わしい自覚症状があれば、直ちに専門医を訪ねること。そして、予防策として「コンドームの使用」を忘れないことである。

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