「合わないメガネ」が招く意外な弊害…疲れ目や肩凝りだけではない

8~9割の人が合わないメガネをしている!?

「緊張して調節力が強く働いた状態で自動屈折計が打ち出した屈折値を基に店でメガネを作成したものの、私が点眼薬を使って目の緊張を解いてみたら実は遠視だったというケースです」

 しかし、合わないメガネで最も多いのは度の強すぎるメガネ=過矯正のメガネだという。合わないメガネの実に7割が過矯正だという話もある。

「現代人は室内で過ごすことが多く、仕事や勉強で近くのモノを長時間見る生活をしています。ですから、本来はそれほど度数の強いメガネは必要ありません。むしろ、度数が強すぎると『過矯正』となって目に余計な疲労が蓄積し、イライラや眼精疲労を引き起こして、吐き気や頭痛、肩こりなどの原因ともなります」

 とくにいまはスマホの利用、子供のオンライン授業や大人のリモートワークなどの増加により、長時間デジタル機器を見つめ続けることで引き起こされるVDT症候群を患うリスクが高い。

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