「合わないメガネ」が招く意外な弊害…疲れ目や肩凝りだけではない

8~9割の人が合わないメガネをしている!?

 実際、厚生労働省の「平成20年 技術革新と労働に関する実態調査」でも、パソコンを日常的に使用する仕事をしている人のうち、9割以上の人が目の疲れや肩こりがあると回答している。

 目の痛みやドライアイなどといったVDT症候群の症状に過矯正が拍車をかけ、眼精疲労が深刻化しやすい状況にある。

 ではなぜ、「よくない」とわかっているのに過矯正のメガネを選んでしまうのか?

「近くを見る生活をしていながらも、いまだに遠くを見る能力を示す『遠見視力』信仰があるからです。そのため、メガネを購入する際に『遠くがよく見えるように』作ってしまいがちなのです」

■肩や腕のシビレ、認知症とも関係

 メガネの過矯正が引き起こす弊害は眼精疲労だけではない。小中学生らの近視を進行させるリスクも増大させてしまうという。

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