スポーツ以外では地域の合唱団に入っている方もいます。歌うことも有酸素運動です。呼吸器や腹筋を使うので、肺の機能や内臓の働きを活発にし、血流の促進につながっています。
雇用延長などで、65歳、そして70歳を過ぎても仕事をされている方が多いです。体を動かしているので、大病をしない限りはフレイルになるリスクが軽減され、有酸素運動が続けられます。
運動と認知症の関係は、精神科医のジョン・J・レイティ氏が著書「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方」でも、「運動を週2回以上続ければ認知症になる確率が半分になる」と紹介しています。脳細胞が増えるだけでなく、運動はストレス発散やメンタルケアにもつながりますから、認知症と合併することもあるうつ病リスクも軽減できます。
名医が答える病気と体の悩み