それだけに自宅での療養に自分なりのこだわりを持っていて、輸血のために在宅医療を使うことも理解されていました。
ですが自宅での療養中、ご本人は口からの食事にたびたびむせて誤嚥性肺炎を起こしたり、またご自宅が建物の構造的な関係で、室温調整が難しく、猛暑日が続いた夏の日などには、脱水状態になりがちとなり、週末には発熱することも多く訪問看護の緊急訪問も少なくなかったといいます。
それでも入院ではなく自宅での療養にこだわったのでした。在宅医療を開始した初日。患者さんの自宅にこだわる素朴な思いを知ることになるのです。
「よろしくお願いします」(私)
「お願いします」(患者)
「最後の輸血は水曜日?」(私)
「抗生剤の点滴もそうです」(患者)
老親・家族 在宅での看取り方