■仕事を継続する人も
ところで若年性アルツハイマー病には、世間的にいくつか誤解があると感じています。インターネットで検索すると、「早ければ18歳から発症」とあります。これは若年性認知症を18歳以上65歳未満の発症とする定義に関係し、また交通事故や脳梗塞などで発症する別の若年性認知症であり、アルツハイマー病の場合は、通常は早くても45歳くらい。平均して51~52歳くらいといったところでしょうか。
また、「進行が速い」と前述しましたが、それは「老年性のアルツハイマー病と比べると」ということで、発症してもすぐに何もかもできなくなるわけではありません。軽症が5年ほど、中等症で5~8年、さらに症状が進んだ段階までも5~8年ほど。
仕事も、ある段階まで続けられますし、実際そうしている人が珍しくありません。
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