若年性アルツハイマー病を50代で発症したある男性は、製薬会社に勤める営業担当だったこともあり、自身の異変にいち早く気づきました。若年性アルツハイマー病を診察している医療機関を自ら探し、受診。発症当時、お子さんは小学生ということもあり、仕事を続けることを希望し、会社に相談。若年性認知症支援コーディネーター(全国に配置されています)の介入もあり、お子さんが成人を迎える日まで、部署の異動を繰り返しつつも、仕事を継続されました。
若年性アルツハイマー病を取り上げた映画やドラマが何本もあります。病気の認知度を高めるためには歓迎すべきことですが、せっかくなら「発症したら短い期間でいろいろなことができなくなる」という間違ったイメージを植え付けるのではなく、若年性アルツハイマー病の真の姿を伝えてほしいと思っています。
認知症治療の第一人者が教える 元気な脳で天寿を全う