業界初の国家資格「眼鏡作製技能士」は眼鏡作りをどう変える? 6千人余りの有資格者誕生

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「認定眼鏡士も優れた資格でしたが、残念ながら公益法人の任意の資格だったが故に全国的な認知度は高くなかった。しかし、国家資格である眼鏡作製技能士は、広く認知され、その重みが年々増していくことになるでしょう。やがて眼鏡店で働くには眼鏡作製技能士資格の取得が事実上必要とされる時代になると期待されています」

 そんな眼鏡作製技能士には2種類ある。1級は眼鏡市場のトレンドを把握した眼鏡作製の知識や技術だけでなく、コンプライアンスや眼科医との連携に関する十分な知識を持ち、他の眼鏡作製技能士の指導や育成も可能な能力を持つ。2級は眼鏡作製に必要な概略の知識・技能を身につけていて、顧客のニーズをくみ取った適切な眼鏡の提案や作製ができる能力を持つという。

「現在は認定眼鏡士資格の保有者への優遇措置として、特例講習会が開かれ、学科・実技の免除が実施されています。しかし、本来は厳格な受験資格のなか難しい試験をパスしなければ合格できない試験制度になっています」

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